我流キャラクターメイキング(性格編)

心理学や医学の性格理論を参考にした。
目次:

参考理論

ビッグファイブ理論
クロニンジャーの7因子パーソナリティ理論
YG性格検査
DSM-IV-TRとミロンのパーソナリティ障害理論
エリクソンの発達段階理論
プルチックの情動立体理論
アルダーファーのERG理論

試作キャラ26

  • 1.天真爛漫
  • 2.他人を信用しない
  • 3.甘えん坊
  • 4.真面目
  • 5.恥ずかしがり屋
  • 6.不真面目
  • 7.行動派
  • 8.いつも申し訳なさそうにしている
  • 9.傍観者
  • 10.天才
  • 11.ドジっ娘
  • 12.変人
  • 13.忠誠心が高い
  • 14.リーダー
  • 15.神経質
  • 16.気まぐれ
  • 17.人懐っこい
  • 18.浮世離れしたお嬢様
  • 19.目立ちたがり
  • 20.天邪鬼
  • 21.優しい
  • 22.自己中心的
  • 23.いじめっ子
  • 24.何でも知っている
  • 25.悲観的
  • 26.勉強家

参考理論

ビッグファイブ理論

性格には五つの因子があり、このプラスマイナスの組み合わせで性格が出来ているとする理論。

  • N+情動性:神経質
  • N-非情動性:冷静
  • E+外向性:積極的
  • E-内向性:消極的
  • O+遊戯性:想像力豊か
  • O-現実性:想像力がない
  • A+愛着性:協調的
  • A-分離性:一人
  • C+統制性:真面目
  • C-自然性:不真面目
クロニンジャーの7因子パーソナリティ理論
  • 新奇性追求+:新しもの好き・おしゃべり・不規則な行動
  • 新奇性追求-:頑固・禁欲的・規則正しい
  • 損害回避+:心配性・内気・悲観的
  • 損害回避-:リスクを好む・外向的・楽観的
  • 報酬依存+:共感的・情緒的・感傷的
  • 報酬依存-:孤立・冷静・感傷的でない
  • 固執+:完全主義・熱心
  • 固執-:適当・空きやすい
  • 自己志向性+:責任感のある・目的のある
  • 自己志向性-:非難がましい・目的のなさ
  • 協調性+:寛容・共感的
  • 協調性-:非寛容・敵意のある
  • 自己超越性+:想像力豊かな・観念主義
  • 自己超越性-:伝統的・唯物主義
YG性格検査

12因子ある。

  • 抑鬱
  • 気分変化
  • 劣等感
  • 神経質
  • 主観性・客観性
  • 協調性
  • 攻撃性
  • 活動性
  • のんきさ
  • 思考性(外向・内向)
  • 支配性
  • 社会性(外向・内向)
DSM-IV-TRとミロンのパーソナリティ障害理論

風変わりで自閉的で妄想を持ちやすく奇異で閉じこもりがちな性質を持つ。

    • 妄想性人格障害:自意識過剰で他者を信用していないタイプ。自分の判断の客観性に対する吟味をほとんどしようとしない。
    • 統合失調質人格障害:無関心・無頓着なタイプ。
    • 統合失調型人格障害:世界観の独自性が強く、通常の社会人が共有している世界とは著しく異なるタイプ。
  • クラスターB

感情の混乱が激しく演技的で情緒的なのが特徴的。ストレスに対して脆弱で、他人を巻き込む事が多い。

    • 反社会性人格障害:既存の権威や規則に逆らい、他者から奪い取るタイプ。
    • 境界性人格障害:行動に一貫性のないタイプ。他者にしがみつく。他者からはっきりと区別されるまとまりを持った自己の領域の確立が不十分で、その時々の気分と刺激に振り回される。
    • 演技性人格障害:自分に自信がなく、他人に忘れられるのが怖いために、他人の注目を求めるタイプ。
    • 自己愛性人格障害:自分は特別な人間なのだと思っているタイプ。しかしそれに見合う努力はしていない場合が多い。搾取的で他者への共感に乏しい。
  • クラスターC

不安や恐怖心が強い性質を持つ。周りの評価が気になりそれがストレスとなる性向がある。

  • 付録Bの人格障害
    • 抑うつ人格障害:自分を価値のない人間だと思っているタイプ。
    • 受動攻撃性人格障害:相手と正面切ってぶつかる強さは持っていないが、足を引っ張ることで満足するタイプ。
  • ミロン説にのみあるもの
    • サディスティック人格障害:全ての判断基準は勝ち負けであり、他人を傷つけることで満足するタイプ。
    • マゾヒスティック人格障害:楽しむことをタブー視し、一定量の不幸を必要とするタイプ。
エリクソンの発達段階理論

発達には八つの段階があり、望ましい価値と望ましくない価値がある(望ましくない価値であっても成長には必要である)。

  • 第一段階
    • 基本的信頼・希望:基本的な安心感と全てのものに対する希望
    • 不信:世界も、自分も、他者も信じられない、危機意識
  • 第二段階
    • 自律性・意志:自分のことを自分でしようとする自立の意志と、自分のわがままを抑え、コントロールしようとする自律の意志の力
    • 恥・疑惑:外の要求に答えられない恥ずかしさ、自分自身への疑惑
  • 第三段階
    • 積極性・目的:自分の目的や課題を積極的にたて、それをやり遂げようとする力
    • 罪悪感:罪悪感
  • 第四段階
    • 勤勉・有能性:自分の力を発揮し、物事をやり遂げることが出来るという力
    • 劣等感:劣等感、評価を気にする
  • 第五段階
    • 同一性・忠誠・共同体への帰属:自分がどんな人間かということ。帰属集団に対し自分の能力を発揮し、忠誠・貢献を行う力
    • 役割混乱:人格が統一されず、社会へのコミットメントができない
  • 第六段階
    • 親密性・愛:他者との相互性
    • 孤立:孤立
  • 第七段階
    • 生殖性・世話:自分が人生において経験し得た知識・技術・知恵などをさずけ、育成していくこと
    • 停滞:空しいナルチスティックな自己陶酔
  • 第八段階
    • 自我の統合・英知:「生」の意味・目的を自分なりにみつけ、実感すること。人間的な円熟や平安の境地
    • 絶望:後悔や挫折感
交流分析エゴグラム
  • CP(批判的な親)
    • CP+:理想・良心・正義感・責任感・権威・道徳的など・非難・叱責・強制・権力・干渉・排他的・攻撃的など
    • CP-:無責任になる・ルーズになる・人の言葉に左右される・ノーと言えなくなる・批判力がなくなる
  • NP(養育的な親)
    • NP+:思いやり・慰め・共感・同情・保護・寛容・許しなど・過保護・甘やかし・沈黙・おせっかいなど
    • NP-:冷淡になる・おおむね拒絶的・他人のことはどうでもよいという態度・他人を野心の犠牲にしやすい
  • A(大人)
    • A+:知性・理性・現実志向・冷静・感情抑制など・自己中心性・科学万能主義・物質万能主義・自然無視・人間のコンピュータ化など
    • A-:現実にうとい・ずさん・間抜け・状況判断が狂いやすい
  • FC(自由な子供)
    • FC+:天真らんまん・自然随順・自由な感情表現・直感力・創造力など・衝動的・わがまま・傍若無人・無責任・調子にのるなど
    • FC-:無気力・シラケ人間・能面人間・ネクラ・セックス下手・人生を楽しめない
  • AC(順応した子供)
    • AC+:がまん・妥協・感情抑制・慎重・他人の期待に添う努力・いい子など・主体性の欠如・消極的・自己束縛・敵意温存・依存的など
    • AC-:反抗的になる・独善的になる・頑迷になる・あまのじゃくになりやすい
プルチックの情動立体理論

8種類の情動がある。対立する情動(省略)が拮抗すると葛藤が生じる。

  • 喜び:生殖行為をする・所有する
  • 期待:調べる
  • 怒り:攻撃する
  • 嫌悪:避ける
  • 悲しみ:助けを求める
  • 驚き:止まる
  • 恐れ:逃げる
  • 愛:生殖行為を受け入れる・世話をする
  • 葛藤:ストレス・欲求不満
アルダーファーのERG理論

3種類の欲求がある。

  • 生存欲求:生理的欲求・安全(物質的)欲求
  • 関係欲求:安全(対人的)欲求・愛情・所属欲求・尊厳(対人的)欲求
  • 成長欲求:尊厳(自己確認的)欲求・自己実現欲求

試作キャラ26

  • 1.天真爛漫

美味しいものを食べるのが何より幸せという感じの明るいボケキャラにしたい。

    • 性格12因子:のんきさ
    • 発達:基本的信頼・希望
    • エゴグラム:FC+天真爛漫
    • 情動:喜び
    • 欲求:存在欲求
  • 2.他人を信用しない

ヒルなキャラ。最終的に裏切る感じ。

主人公たちが世話を焼く子供。常に人に見てもらわないと安心しない。

パンプキンシザーズ』のアリス=L=マルヴィンみたいなキャラにしたい。

何でもいやいやと内にこもる感じのキャラ。囚われのお姫様(捕らえているのは自分自身だが)で、主人公はこれを解放する感じ。

ライバル1。

仲間キャラに一人欲しい。

    • 性格5因子:E+外向性
    • 性格7因子:損害回避-
    • 性格12因子:活動性
    • 発達:積極性・目的
    • 情動:期待
  • 8.いつも申し訳なさそうにしている

自分が何かすると失敗するから何もしないようにしようという感じ。これをどうやって何かさせようかというので話が一つ作れそう。

物語の一人称と主人公を切り分けた場合の一人称担当。基本的に見てるだけの人。基本的に全てを見ている。

    • 性格12因子:主観性・客観性
  • 10.天才

才気煥発の極み。何でもできる。マッドにするかどうか悩んだがそれは「変人」に切り分けた。眼鏡っ娘だとイイって人もいるだろう。

    • 性格5因子:O+遊戯性
    • 発達:勤勉・有能性
  • 11.ドジっ娘

何をやってもダメ。そんなところが可愛いという人もいるだろう。

    • 性格5因子:O-現実性
    • 性格7因子:新奇性追求-
    • 性格12因子:劣等感
    • 発達:劣等感
    • エゴグラム:A-間抜け
    • 情動:驚き
  • 12.変人

何かマッドな人を出したい。あるいは『シュタインズゲート』のオカリンみたいな中二病の人。

部下って感じの人。組織のために頑張る、仕事はできるが仕事以外のことが分からない仕事人間。

    • 性格7因子:自己超越性-
    • 発達:同一性・忠誠・共同体への帰属
    • エゴグラム:A+現実志向
  • 14.リーダー

上司って感じの人。自信に満ちた命令を下すことができる。

    • 性格7因子:自己志向性+
  • 15.神経質

常に悩んでいる人。ヤンデレにすることもできなくはないが、俺あまりヤンデレのこと分かってないんだよね。

  • 16.気まぐれ

言うことがコロコロ変わる人。境界性人格障害の人は神経質と気まぐれを併せ持つ感じだが、キャラの上では分けた。

    • 性格7因子:新奇性追求+
    • 性格12因子:気分変化
  • 17.人懐っこい

可愛いマスコットキャラ。

    • 性格7因子:報酬依存+
    • 性格12因子:社会性(外向・内向)
    • 発達:親密性・愛
    • 欲求:関係欲求
  • 18.浮世離れしたお嬢様

感情に乏しい感じ。ツッコミに使えそう。

自分がどう見られているか常に考えている女子力の高い人。常に人に見てもらわないと満足しない。

ツンデレ。何かあるたびにつっかかる。

年下に優しいお姉さん(お兄さんでもいいが俺の小説では多分女になると思う)。

    • 性格5因子:A+愛着性
    • 性格7因子:協調性+
    • 性格12因子:協調性
    • 発達:生殖性・世話
    • エゴグラム:NP+思いやり
    • 情動:愛
  • 22.自己中心的

根拠なく自分が特別だと思っている人。行動しないで結果をパクろうというところがリーダーと違う。

人をいじめて言いなりにすることが当然の権利だと思い込んでいる人。ライバル・ヒールに適する。

  • 24.何でも知っている

長く生きていて見識豊かな神秘的な老人。師に適する。

    • 性格7因子:自己超越性+
    • 発達:自我の統合・英知
  • 25.悲観的

自分のやってきたことは無駄だったと後悔している老人。これを救済していくことで話が作れる。

成長型主人公。知識も才能もない(あってもよいがそれがメインではない)が努力でカバーしていく。

  • 欲求:成長欲求