「脳の科学史」要約

脳の科学史 フロイトから脳地図、MRIへ 角川SSC新書 (角川SSC新書)
脳の科学史 フロイトから脳地図、MRIへ 角川SSC新書 (角川SSC新書)
脳科学の本。今俺の興味は脳の部位の地図と、そのどこがどういう順番で発達するかということなので、正に今こういう本が必要とされていたということなのだろう。
これと一緒に買った「脳 回路網のなかの精神」を読み進めてだいぶ分かってくれば、将来書く小説のためになると思う。
脳 回路網のなかの精神―ニューラルネットが描く地図
脳 回路網のなかの精神―ニューラルネットが描く地図


ザッと要約。

  • A:感覚・運動は
    • 1:体性感覚野
    • 2:運動野
    • 3:聴覚野
    • 4:視覚野

の順に発達する。
なお、意思は運動に属する。
意思的な運動を行うには何らかの連続した時間の概念がなければならないので、それがあるはずである。

  • B:主に聴覚、副次的に視覚→記憶を基に言語が発達する。

なお言語は喉が伸びたヒトや鳥固有のものであり、チンパンジーは言葉は得意ではない。
言語により未来概念や思考が発達する。
思考や非言語的・芸術的感性により判断が発達する。

  • C:体性感覚野・運動野の協働により空間・身体モニターが発達する。

空間・身体モニターにより意識が発達する。

  • D:憎悪する相手に対しては、心の理論(他者の立場で考える能力)が働いていない。

心の理論と空間・身体モニターにより社会的判断(倫理性)が発達する。