脳の本いろいろのまとめ
脳の科学史 フロイトから脳地図、MRIへ 角川SSC新書 (角川SSC新書)
脳 回路網のなかの精神―ニューラルネットが描く地図
図解入門よくわかる最新「脳」の基本としくみ (How‐nual Visual Guide Book)
ぜんぶわかる脳の事典―部位別・機能別にわかりやすくビジュアル解説
を読んでまとめたもの。
- 部分
人間の大脳新皮質(表面)には便宜上八つの領域がある。
基本領域たる
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- 運動野
- 体性感覚野(触覚等)
- 聴覚野
- 視覚野
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高等領域たる
便宜上俺が分けてるけど
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- 言語野
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も含む。
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- その他
大脳基底核というのがあり、大脳新皮質(多分運動野)からの信号を受け止めて相互作用する。これは運動の他にも学習・記憶・言語理解に関係がある。よって学習・記憶・言語理解に必要な部位である。
大脳基底核の隣に大脳辺縁系という部位がある。短期記憶を司る海馬と、情動を司る扁桃体が重要である。
- 連合
- 空間・身体
感覚野と運動野が連合すると頭頂連合野となり、空間や身体を司る。
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- 記憶
超要約すると、聴覚・視覚の情報を海馬が記憶する(なお、学習や記憶には大脳基底核が働いている)。この際、意識的に記憶を処理するワーキングメモリとして前頭連合野が働き、保存する長期記憶として側頭連合野が働く。
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- 感情
こうした記憶は、あるものは扁桃体を介して情動となり、視床下部を通じて全身を緊張させたり、大脳新皮質によって主観的な感情として体験されたりする。
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- 言語
聴覚・視覚は言語野を介して言語を生じさせることがある(なお、学習や記憶のみならず、言語においても大脳基底核が働いている)。前頭連合野で行われる思考の一部は言語で行われる(そうでないものもあるが、これについては読んでいる本では詳しくなかった)。
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- その他
その他細かい色々。
身体感覚が意識を生む仮説。
運動の一部として意思決定が行われている仮説。
いわゆる心の理論(他人の立場を理解する)の部位と言語野が同じ場所にあり、身振り手振りを理解すべく言語野が発達した仮説。
心の理論と身体感覚が社会的(倫理的)判断を可能にしているという仮説、などなど。