『コミュニティ論』要約

『コミュニティ論』isbn:4595113641

要約

  • コミュニティとは経験を共有した地域共同体である
  • コミュニティで共有する要素は様々である
    • 祭礼、スポーツ、環境
  • 住民自治
    • コミュニティによるまちづくり
    • NPONGOなど専門性の高い団体の参与
  • コミュニティと政府との関係は様々である
    • 政府が上からコミュニティを構築する:日本
    • 政府の機能を補完する:日本、中国
    • 政府の最小単位:フィリピン

雑感

コミュニティと特に言った場合は、地域に関しての共同体です。
地域で文化や環境を共有し、あるいは作りだし、政府と関わります。
日本はじめ東アジアでは政府との関わりで論じられることが多いですが、
欧米ではNPONGOなど別種のコミュニティとの関わりで論じられるのが
地域差という感じで面白いところです。


政府との関わりがあるのは悪いことじゃなくて、
政府が広い視点で地域に何かさせたいこともあるでしょう。
ただ、政府の視点と地域の視点は異なるのが普通なので、
両者の意識のすり合わせは普通必要になります。
そのためにも地域の主体である地方自治体は絶対に必要です。
また、専門的な知識を持つNPONGO(や大学など)との
意識のすり合わせがあった方がより望ましいですね。


また、地域の主役は住民たちによる地方自治体であるべきであり、
政府の上からの政策ばかりではなく、もっと地方自治体の活動があるべきです。
政府の政策やNPOなどの助言はそれに後からついてくるものであった方が望ましく、
政府の政策やNPOなどの助言を主導とするのは真に地域のためであるとは言い難いです。
(地域のためになる場合もあるけど、地域の問題は地域が把握・解決するのが自然だ)