量子情報理論の本『宇宙をプログラムする宇宙』『宇宙を復号する』の要約
『宇宙をプログラムする宇宙』『宇宙を復号する』について。
分からない部分も多いですが、分かったような気がする&量子情報理論的に重要だと思った箇所をメモ。
買おうと思っている方の参考のためになれば幸いです。
なお、本当に一部しか書いていません。
情報処理機能としての生命や、量子情報理論の工学的応用である量子コンピュータについては、
大変興味深いのですが、今回の説明からは省いています。
『宇宙をプログラムする宇宙―いかにして「計算する宇宙」は複雑な世界を創ったか?』isbn:4152088729要約
- すべての素粒子が、量子ビットという情報を記録している。一個の粒子について一量子ビット
- 相互作用=量子同士の一回の衝突で、量子ビットが変化する=情報を処理している
- これを量子的な情報処理機能とみなせる。実際に量子コンピュータという形で工学的応用もできている
- 情報を処理する宇宙と、物理法則に従う宇宙は、同じ現象の二つの表現であり、前者が後者に取って替わるものではない
- 情報は物理的なものである
- 量子力学では、密度などは正確な値を取らないため、必然的に初期の宇宙に偏りが生じ、結果的に複雑な構造をもたらす
- 初め、宇宙は単純なパターンを生成した。その後、より多くの情報を処理するにつれ、宇宙はもっと複雑なパターンを生成した
『宇宙を復号する―量子情報理論が解読する、宇宙という驚くべき暗号』isbn:4152088591要約
共通点
- 情報は物理的なものである=量子の状態である
- 測定=相互作用=量子同士の一回の衝突で、量子ビットが変化する=量子の状態が確定する=情報を処理している
差異
- 情報は増えるか(『宇宙をプログラムする宇宙』)、一定か(『宇宙を復号する』)
とりあえず本の傾向はこんなところです
人によっては、もっと多くの有意義な知識を引き出せるかも知れません。興味のある方は買ってチャレンジしてみてください。
自分も、後で読み返せば、もっと色々な知見が得られるかも知れない。