『人類の進化史』要約

『人類の進化史』isbn:4061596829


サルからヒトへの進化を描いた本です。
サルからヒトへの進化においてはまず、環境が変化したことが要因として挙げられます。具体的には寒冷化・乾燥化によって森林が後退し、草原が広がったということです。
これにより、ヒトは少しずつ二足直立歩行を発達させていきました。これがサルからヒトへの進化の最大の契機です。
二足直立歩行のメリットにはまず両手が使えることがあり、その他敵の威嚇や遠い視野などがあります。脳の大型化はこのとき起こっていません。
猿人から原人へ進化していく過程で、石器使用と言語使用が生じます。これは二足歩行のメリットの一つで、口の構造が変化した結果、複雑な音声言語が可能になりました。
また、石器と言語に加え、死肉あさりによる肉食により高栄養が達成され、脳の大型化が生じます。
中国ではさらに火の使用がみられ、こうした文化によって原人の進化に影響が生じます。この時点で進化には環境のみならず文化がかかわってきます。
その後、宗教や芸術を持つ種が生じ、道具以外にも我々の目で文化と言えるものが出てきて、今に至るといった感じです。

  • 環境の変化→二足直立歩行→手の自由化→道具使用
  • 二足直立歩行→口の構造の変化→言語使用
  • 道具使用・言語使用・肉食→脳の大型化→宗教・芸術
  • 環境の変化・火の使用などの文化→進化への影響


といった経路が見えてくると思います。